ケガや病気で医者にかかったとき、処方箋をもらいますね。それを持って薬局に行って薬をもらうと思います。
薬の値段を気にしたことがある人は少ないと思いますが、実は、この薬代を節約できる場合があります。
目次
薬にかかる金額を節約する方法
お薬手帳を持っていく
お薬手帳をもっていくと40円程度安くなる可能性があります!!
- 過去6ヵ月以内に来局し、おくすり手帳を持参した場合、処方せん1回につき380円(3割負担で約110円)
- はじめて来局したり、おくすり手帳を持参しなかった場合、処方せん1回につき500円。(3割負担で約150円)
一番簡単にできることが、お薬手帳を拒否することです。 薬局で処方箋を渡すと必ず「お薬手帳はありますか?」と聞かれます。ここでお薬手帳を渡してしまいシールを貼ってもらうとお金が取られます。
具体的には医療費が3割負担の場合、薬学管理指導料は以下のようになります。
お薬手帳を出した場合120円お薬手帳を出さなかった場合100円
つまりお薬手帳を拒否すると20円の節約ができます。
※お薬手帳を出さなかった場合、薬学管理指導料が34点、出した場合41点になります。実際にかかる医療費は3割負担の人の場合、点数×3(円)です。医療費の自己負担の割合が2割の人は3ではなく2になります。端数が出た場合、四捨五入をします。
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こちらは待ち時間の節約にもなり一石二鳥です!!
調剤にかかる手数料を節約する
厳密にいうと薬代は、どの病院でも同じです。薬以外にかかる手数料は、薬局によって多少異なります。これが、薬局によって請求額が異なる仕組みです。
1.調剤基本料
調剤基本料は、処方箋の枚数には関係なく、処方箋を一回受け付けるたびに算定されます。
ほとんどの薬局では41点です。大きな病院の前にある病院(門前病院)では、25点になる場合もあります。(全国の薬局の3%くらいなので、ほとんど見かけません)
また妥結率の低い薬局では、点数が31点もしくは19点になります。
妥結率とは?
妥結率=価格交渉がまとまった妥結済みの販売高)÷ 総販売高×100
医療用医薬品業界では「未妥結仮納入」という特異な取引慣行があります。これは価格未決定のまま医薬品の仕入を行い、その後医薬品卸売会社と医療機関が価格交渉を始めるというもので、医薬品が生命関連商品であり仕入停滞が許されないという事情から生まれた業界慣行です。
妥結率が低いということは製薬会社と医療機関との間の価格交渉が難航している(取引関係がしっくりこない)ということです。
調剤基本料は、41,31,25,19点のどれかになります。31,25,19点の薬局が生活圏内にあったらラッキーです。しかしながらほとんどの薬局は41点であり、調剤基本料を節約するのは難しいのが現状です。
2.基準調剤加算
基準調剤加算は、一定の基準を満たしている薬局がもらえる点数です。基準調剤加算は、0点、12点、36点のどれかになります。
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3.後発医薬品調剤体制加算
後発医薬品調剤体制加算は、ジェネリック薬品をたくさん取り扱っている薬局ほど点数が高くなります。後発医薬品調剤体制加算は、0点、18点、22点のどれかになります。
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1~3を考慮すると19点~99点のどれかに収まります。理論上の最低値である19点という薬局はないと思いますが、相対的に安い薬局はあります。99点を取る薬局は、一番手数料が高い薬局なので行くのは控えましょう。
実際川口駅付近にある薬局を調べてみました。
調剤基本料 | 基準調剤加算 | 後発医薬品調剤体制加算 | |
K駅前薬局 | 41 | 36 | 22 |
Kファーマシー | 41 | 36 | 18 |
C薬局 | 41 | 12 | 18 |
M薬局 | 41 | 0 | 22 |
一番点数を取るK駅前薬局と一番点数を取らないM薬局を比較すると、36点違います。3割負担であれば、100円の差になります。
薬局の人に聞けば、この内訳を教えてくれます。ただほとんど気にする人がいないため、薬局の人も即答できないこともありました。
基準調剤加算と後発医薬品調剤体制加算は本来薬局に掲示しなければいけないのに大半の薬局がしていません。結局知らない人からお金を取る仕組みになっているということです。
クレジットカードを使う
全ての薬局ではないですが、最近ではクレジットカードが使える薬局が増えてきました。点数が同じ薬局の場合クレジットカードが使える薬局のほうがクレジットカードのポイントがたまるためお得です。
P-one WIZカードを使った場合、1.5%の還元が受けられるのでオススメです。
地域商品券を使う
薬局によってはプレミアム商品券(地域商品券)が使える場所があります。
僕の住む川口市では一部薬局で使えました。10%から30%上乗せされているため非常にお得に薬代を払うことができます。
その他
院内処方にする
薬は、薬局でもらうより病院内で処方してもらうほうが、断然安くなります。厚生労働省の意向で今は少なくなっていますが、近くに病院内で処方してくれる病院があれば、そちらにかかりましょう。
病院に行かない、または薬を拒否する
なるべく病院にかからず、健康な生活をすることが大切です。また薬は副作用が必ず伴うため、病院に行った後、自然治癒が可能なものであれば、薬を拒否することができます。(処方箋が出されても薬を取りに行かなければそれでOKです。)私はじんましん等のアレルギー性のあるもの以外は、基本的に薬はもらいません。そうすれば薬代が丸々浮きます。あえて薬をもらわないというのも手だと思います。
ジェネリック薬品にする
ジェネリック薬品(後発医薬品)は、一番最初に開発された医薬品と同じ成分のため効果に違いはありません。一番最初に開発された医薬品は、研究開発費などさまざまな経費が掛かりますが、ジェネリック薬品は、経費があまりかかりません。そのため少し安くなります。
まとめ
- できるだけ、健康に気を付け、病院に行かないようにする。
- 院内処方のある病院のほうが、確実に安くなる。
- お薬手帳を持っていくと3割負担で、40円安くなることもある。
- 薬局によりかかる手数料が異なる。最安の薬局を自分の周りで探しそこを使い続ける。
- クレジットカード払い、地域商品券払いが可能の薬局を使う。