習い事などで定期を買うほどではないんだけど、電車でよく使う区間はありませんか!?
もしその場合、回数券を買うとSuicaやPASMOより片道1回の運賃が安くなりますよ!!
今回は回数券の仕組みと回数券の買い方、回数券の割引率・オトク度をシェアしたいと思います。
- 習い事で週一回かならず使う
- 大学の授業の単位を取り終わり学校に週2回程度しか行かない
- サークルなどで大人数で電車移動をする
目次
回数券とは?
電車やバスなど交通機関が同じ区間を何回も利用する方に対し割引されたきっぷを発行します。これを回数券といいます。
片道1回の正規料金の10倍の値段で11枚分の切符、有効期限は3か月という回数券が一般的です。
具体的には…
- JR池袋~有楽町の片道正規運賃は200円
- 2,000円でこの区間で使える回数券が11枚を買える
- 1枚当たりの切符の値段は、2000÷11=約182円→18円オトク
ちなみにこの区間のIC運賃は198円なので、それよりも16円お得です。割引率で考えると約9%、消費税が丸々浮く感じでだいぶお得です。
片道運賃 | |
正規運賃 | 200円 |
IC運賃 | 198円 |
回数券(1回あたり) | 182円(181.81円) |
どんなときに有効か?
- 3ヶ月以内に同じ区間を確実に5往復(片道10回)以上
- 1ヶ月以内に往復する回数が16往復(片道32回)以下
この2つの条件に当てはまった場合、回数券が一番お得になります。
1に当てはまらない場合 ⇒ 回数券を3か月以内に使いきれず、余ってしまうため通常の正規運賃で乗ったほうがお得です。
2に当てはまらない場合 ⇒ 1ヶ月定期を買うほうがお得になります。
例えば先ほどの例で考えると…
- 回数券の場合、1回の運賃は約181.81円
- JR池袋~JR有楽町の1ヶ月の定期代は5,820円
- 往復16回の一回あたりの運賃 5820÷32=181.875円 >約181.81円
- 往復16.5回の一回あたりの運賃 5820÷33≒176.36円 <約181.81円
購入する区間によっては若干の誤差が出ると思います。あくまでも損益分岐点の目安が、往復16回くらいだということです。念のため各自計算してみて下さい。
団体行動の場合も回数券がお得
片道1回しかその区間に乗らなくても11人以上の団体で行動する場合は、回数券を使ったほうがお得です。集団での観光旅行、新歓などサークルや部活でまとまって移動をする場合使ってみてくださいね。缶ジュース1本分はお得になりますよ!
回数券の購入方法
JRの場合、みどりの窓口または指定席券売機で買うことができます。私鉄の場合も駅の券売機で購入できます。
JRの場合、クレジットカードを使って回数券を買うことができます。回数券を現金で買うメリットはほとんどありません。クレジットカードで回数券を購入し、ポイント分得しましょう。
私鉄は、カードが使えるかどうかは、各社によってそれぞれ異なるため駅員さんに尋ねてみてください。
回数券の注意点やデメリット
上手く使えばお得になりますが、回数券にはリスクやデメリットもあります。
- 有効期限は3ヵ月である
- 切符を普段使い慣れていないためなくす場合がある
- 学割は使えない
特殊な回数券もある
一般的な回数券は、普通正規運賃の10倍の値段で11枚つづり、有効期限3ヵ月ですが、そうでないものがあります。代表的なのが土日切符です。
土休日回数券
有効期限は3ヵ月と通常の回数券と同様なのですが、土日しか使えないという条件が付きます。その代わり正規運賃の値段の10倍の料金で14枚つづりとなり、大変お得になります。
土日のみ使用できる回数券を扱っている鉄道会社
首都圏:京成電鉄、東京メトロ、東急電鉄、京急電鉄、西武電鉄、京王電鉄、小田急電鉄etc.
関西:阪急電鉄etc.
JRと都営地下鉄は発売していません。
時差回数券
土休日回数券と似ている回数券です。
有効期限3ヵ月、土日休日の全日と平日の10時から16時まで使用可能、正規運賃の10倍の値段で12枚つづりというものです。
土休日回数券より割引率は劣りますが、使える時間帯が圧倒的に広くなります。土休日回数券を扱っている場合、時差回数券も同時に扱っている鉄道会社が多いです。
時差回数券と似たもので、昼間特割きっぷというものが、JR西日本から発売されています。
JR西日本は私鉄と競合する区間が多いため、このような太っ腹な割引をしているのだと思います。
回数券をお得に使う小技
1.運賃が変わる限界の区間までを買う
例えばJR池袋~秋葉原(片道200円)までの回数券を買いたいとします。一方秋葉原駅から3駅先の有楽町までも切符の運賃は200円です。
このような場合、正直に池袋~秋葉原の回数券を買うのはもったいないです。池袋~有楽町までの切符を買いましょう。
池袋駅で「池袋~有楽町の切符」を使って入場し、秋葉原駅で降りることは、何の問題もなくできます。
「池袋~有楽町の切符」は「池袋~秋葉原の切符」に比べて使える駅が3つも増えます。万が一急用で秋葉原より先に行く用事ができた場合、「池袋~有楽町の切符」の切符ならば、問題なく使えますが、「池袋~秋葉原の切符」では余分に運賃を払わなければいけません。
切符を買うときは、運賃が変わる限界の区間までを買うのが鉄則です。
2.「2月」に注意する
回数券は一般的に3ヵ月が有効期限になることが多いです。
例えば2月28日に回数券を購入した場合、有効期限は5月27日、一方3月1日に購入した場合、有効期限は5月31日となります。それぞれ有効期限日数で考えると前者は89日、後者は92日になります。
同じ回数券でも有効日数に差が出てしまうのです。2月を挟まない月に買うほうが、若干だけお得であることがわかります。
(これを応用すると、31日まである月に買うのがお得になることもわかります。)