フリーランスの方で青色申告をする場合、複式簿記にて帳簿をきちんとつけなければいけません。
しかし初めて確定申告する際、どのようにやっていいかわからないですよね。
プライベートと事業用の口座は分けるのが原則ですが、そううまくはいかないこともありますし、開業一年目はどうしても混ざります。
そこで今回は、僕の体験をもとにフリーランス(個人事業主)の方が帳簿をつける際に使うことの多い仕訳についてまとめました。
目次
事業用の口座から個人事業主がプライベートなお金を引き出したとき
事業で使う口座からプライベートなお金を80,000円引き出した場合の仕訳の具体例はこうなります。
借方 | 貸方 |
事業主貸 80,000 | 普通預金 80,000 |
これ以外にも
- 事業用口座からプライベートな振込
- 事業用口座からガス代等プライベートな引き落とし
- 事業用口座から所得税が口座振替されたとき
も同じ仕訳になります。
3月までは会社員で、4月からフリーランスになって同じ口座を使っていた場合、3月までにATM引き出しで通帳に記録にあるものはすべてこれと同じ仕訳になります!!
プライベートのクレジットカードで交通費を支払った場合
プライベートのクレジットカードで新宿〜池袋(160円)を電車で乗った場合の仕訳の具体例はこうなります。
借方 | 貸方 |
旅費交通費 160 | 事業主借 160 |
飛行機、タクシー、バスなども同じ仕訳です!
事業用口座に以前会社員で働いていたときの給与入金があった場合
フリーランスになる前給与が20万円あり、フリーランスになった後その口座を事業用の口座として使った場合の仕訳の具体例はこうなります。
借方 | 貸方 |
普通預金 200,000 | 事業主借 200,000 |
これ以外にも
- プライベートな振込の入金
- 利息の入金(利息は事業所得にならないので)
- ATMからのプライベートな入金
- フリーランスになった後もバイト等でもらっている給料
も同じ仕訳になります。
振込手数料が引かれて売上代金が入金されたとき
4月10日に5万円の売上が確定して、5月15日に振込220円が引かれて入金がされた場合の仕訳の具体例はこうなります。
4月10日の仕訳
借方 | 貸方 |
売掛金 50,000 | 売上高 50,000 |
5月15日の仕訳
借方 | 貸方 |
普通預金 49,780 | 売掛金 49,780 |
支払手数料 220 | 売掛金 220 |
こちらでもOKです!! どちらにするかはお好みになります!
5月15日の仕訳
借方 | 貸方 |
普通預金 49,780 | 売掛金 50,000 |
支払手数料 220 |
電気代が事業用口座から引き落としされた場合
10,000円の電気代(按分20%)が事業用口座から引き落とされた場合の仕訳の具体例はこうなります。
借方 | 貸方 |
水道光熱費 2,000 | 普通預金 2,000 |
事業主貸 8,000 | 普通預金 8,000 |
家賃や電話代も同じ仕訳になります!!
電気代をプライベートのクレジットカードで支払った場合
10,000円の電気代(按分20%)をプライベートのクレジットカードで仕訳の具体例はこうなります。
借方 | 貸方 |
水道光熱費 2,000 | 事業主借 2,000 |
事業主貸 8,000 | 事業主借 8,000 |
インクをプライベートの電子マネーで購入した場合
1,000円のインクをプライベートの電子マネーWAONで支払った場合の仕訳の具体例はこうなります。
借方 | 貸方 |
消耗品費 1,000 | 事業主借 1,000 |
まとめ
もしこれらに該当する事象があった場合、参考にして仕訳してみてくださいね。
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